Sカレっ
第4章 合宿一日目
「………」
あたしと瀬川との間に、長い沈黙が続く。
「……ごめん」
先に沈黙を破ったのは、瀬川からだった。
「この前の…彼女とかの話で気に障ったんだったら、謝る」
「…うん」
あたしはゆっくり頷いた。
「あと、班決めのことも」
「え…??」
「お前とペア組んだの、ヤラセなんだ。班決の前の日、知らない女の集団に誘われたけど、そうゆうの俺嫌いで」
そうだったんだ…
「誰でもいいから、言うことききそうな奴探して、適当にその女たちをあしらう理由を作りたかったんだ。だから…」
瀬川に合わない、弱気な声…
もしかして、女慣れしてない奴なの…??