Sカレっ
第12章 優×瀬真×瀬良
え?
え、え?
嘘だ。
瀬真くんも、瀬良くんと同じであたしのこと遊びなんだ。
騙されない。
「……」
黙り込むと、瀬真くんはにこりと優しく笑った。
「ま、返事はいつでもいいよ。彼氏と別れた後でもいいし、二股でもいいし(笑)」
ふ、二股!?
「ぁ、あたしはそんなに軽くないっ」
はっΣ( ̄□ ̄)
我に返ると、瀬真くんはくすくすと笑いを堪えていた。
「ははっ。やっとホントの優ちゃん見つけた。いつも、俺らといるとつまんないみたいな顔してるからさ」
「…っ」
つまんないなんて、思ってないし。
ってゆか、二股できそうに見えるのかな?
それって、謙遜してる?
イヤミ?
イマイチ掴めない瀬真くんのテンポに、あたしは困った。