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それでも恋するドM娘

第6章 独占欲と孤独感と。

朝霧の責めに躰を蕩けさせた千紗であったが、朝霧としては不甲斐なくイッてしまったことが悔しかったらしく、その日はほとんど言葉も交わさずシャワーを浴びてホテルを出た。

寺居に対する想いを募らせながらも、朝霧とのセックスに寺居とのそれよりも激しい快楽を覚えてしまった自分に千紗は恥じ入る気持ちに苛まれる。

『朝霧君が言う通り……私はきっとドMではしたない女なんだ……』


翌日、教室には自分の躰を知る二人の男がいる中で千紗は普通に過ごし、いつもと変わらない1日を終えた。

寺居はもちろんのこと、朝霧も教室内ではまるで赤の他人のように千紗に声をかけてくることはない。

それは想定していたことだったが、こんなに虚しいものだと言うのは想定外だった。

処女を失い、セックスの快楽に溺れる自分であるが、彼氏が出来たわけではないと思い知らされた。

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