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それでも恋するドM娘

第6章 独占欲と孤独感と。

「お邪魔します……」

「今は誰もいないから気にしないで」

姫野はとんとんと階段を上り、自分の部屋に千紗を案内する。

「適当に座ってね」

そう言われて千紗はクッションに腰を落とす。

「あの……ごめんね……光太君……」


千紗は来訪の目的の謝罪を早速始める。

「何が?」

「その、こないだ……朝に……酷いこと言って……」

「なぁんだそのことか」

光太はいつもと同じ笑顔を見せた。

と、思いきや急にその笑顔が冷やかな笑みに変わった。

その豹変に千紗はビクッと肩を竦める。

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