それでも恋するドM娘
第6章 独占欲と孤独感と。
放課後、千紗は堪らず姫野の家の前に来てしまっていた。
ずっと一緒だった姫野までこのままいなくなってしまったら、そう考えると千紗は不安でいてもたってもいられなかった。
しかしインターフォンを押せない。
自分で冷たくあしらっておいて今更どんな顔をして会えばいいというのだろう。
千紗はうつ向いて言い訳ばかりを考えていた。
「あれ? 千紗、どうしたの?」
急に背後から姫野に声をかけられ、びくんと震える。
「こ、光太君……」
「珍しいね、千紗が来るなんて。まあ上がってよ」
まるでこの二日、千紗を朝迎えに来なかったことなんかなかったかのように屈託のない笑顔で笑う。
ずっと一緒だった姫野までこのままいなくなってしまったら、そう考えると千紗は不安でいてもたってもいられなかった。
しかしインターフォンを押せない。
自分で冷たくあしらっておいて今更どんな顔をして会えばいいというのだろう。
千紗はうつ向いて言い訳ばかりを考えていた。
「あれ? 千紗、どうしたの?」
急に背後から姫野に声をかけられ、びくんと震える。
「こ、光太君……」
「珍しいね、千紗が来るなんて。まあ上がってよ」
まるでこの二日、千紗を朝迎えに来なかったことなんかなかったかのように屈託のない笑顔で笑う。