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それでも恋するドM娘

第7章 ショートヘア

姫野の方も身体を強引に求めて来なかった。

我慢して堪えて、求めてこないというのがよくわかる態度で、それが更に千紗の心を揺さぶった。

二人は何事もなかったかのように、中学生の頃のように仲良く会話を弾ませて学校に向かう。

「僕は幼い頃から千紗を知ってるけど、今までで一番短いんじゃない、その髪」

「うん。自己ベスト更新かな?」

「なんかスポーティーでいいよ、すごく」

「もう、光太君誉めすぎ。恥ずかしいよ」

怒る振りをするが千紗の顔には笑みが溢れていた。

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