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それでも恋するドM娘

第7章 ショートヘア

次第にどちらからともなく、顔を近づけていく。

言葉もなく見詰め合って、ゆっくりと唇が重なった。

唇がぷにぷにと柔らかくぶつかる感触をしばらく楽しんだあと、寺居が舌で千紗の唇を濡らす。

千紗はその舌をチュルっと吸う。

その間もずっと目を開けたまま、至近距離で見詰め合っていた。

千紗も舌を伸ばし、寺居の舌を舐める。

ぴちゃぴちゃぴちゃ……

舌が絡まりあう音がやらしく奏でられる。

一分くらい舌を絡めあったあと、二人は一旦舌を離し、数秒見詰めあう。

そしてすぐにまた舌を絡めあうキスを再開する。

その動作を何度も何度も繰り返し、繰り返される度に激しさを増し、求め合うようなキスは永遠に続くかのようであった。

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