それでも恋するドM娘
第8章 代用品
「お邪魔しまーす」
寺居がまだ帰ってきていないとは知りつつも、一応そう挨拶してから室内に入る。
夏の熱気で部屋はかなりの暑さになっていた。
寺居が帰ってきたとき快適なように千紗はエアコンをつける。
『部屋を片付けてから夕飯を作ろうかな』
千紗はそんな新妻めいたことをウキウキしながら考えていた。
散らかった本を手に取っ本棚に差すとき、ふっと視界に寺居の中学校の卒業アルバムが入る。
以前見せてもらおうとして言いそびれたアルバムだ。
『まあ、個人的なアルバムじゃないし……いいよね?』
少しためらったが家の鍵を預けるくらいだから卒業アルバムくらい見ても怒られないかという考えに至り、本棚からそれを取り出した。
それがどれだけ後悔することになるか、その時の千紗は知るはずもなかった。
寺居がまだ帰ってきていないとは知りつつも、一応そう挨拶してから室内に入る。
夏の熱気で部屋はかなりの暑さになっていた。
寺居が帰ってきたとき快適なように千紗はエアコンをつける。
『部屋を片付けてから夕飯を作ろうかな』
千紗はそんな新妻めいたことをウキウキしながら考えていた。
散らかった本を手に取っ本棚に差すとき、ふっと視界に寺居の中学校の卒業アルバムが入る。
以前見せてもらおうとして言いそびれたアルバムだ。
『まあ、個人的なアルバムじゃないし……いいよね?』
少しためらったが家の鍵を預けるくらいだから卒業アルバムくらい見ても怒られないかという考えに至り、本棚からそれを取り出した。
それがどれだけ後悔することになるか、その時の千紗は知るはずもなかった。