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「まだイッちゃ駄目だよ。まだ描き終わってないから。我慢して……」

「が、我慢してって……そんなぁ……無理ですよ……ぉ……」

無慈悲に富士見は冷たい声で千紗に絶頂に達するのを我慢させる。

「我慢するんだ。絵が完成するまで決して逝ってはいけないよ。いいね？」


「そんな…………はい、頑張ります」

千紗は絶頂に達しないように指の速度を緩める。

「指の動きは変えちゃ駄目だ。逝きそうな緊迫感が消えてしまってこれまでの絵が台無しになってしまう。
臨場感のない、嘘の絵にしたくないだろう？」

「えっ……それは、無理です……意地悪言わないで……」