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それでも恋するドM娘

第8章 代用品

「ちょっ……大丈夫、佐倉さん!」

富士見は転落した千紗を抱き起こす。

「んへ……いき、です。すごいイッちゃいました……彼氏でもない人の前でおなにーしちゃって……私って本当に、変態ですね……」

「おかげでいい絵が描けたよ。ほら」

富士見はスケッチを千紗に見せる。

「うわぁ……うまい……でも私こんなに綺麗じゃないし……」

「うん。そこはおまけしておいた」

「そういうのは嘘でもこれくらい綺麗だよ、とか言ってくださいよ富士見先輩ッ!」

「コレクライ綺麗ダヨ」

「もう遅いです! それになんかカタカナっぽい発音で感情ゼロです!!」

千紗は頬を膨らませて怒る。

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