それでも恋するドM娘
第9章 対峙
しかし朝霧はそんな千紗の気持ちなどまるで気付いてない振りをしてさっさと歩く。
寺居の家の前に着き、朝霧はためらいなくインターフォンを押した。
ピンポーンという音が室内から消えるが人が動く気配がない。
「留守なんじゃない? 日を改めて--」
「いるよ、絶対」
朝霧は玄関の上にある電力メーターを指差す。
メーターの下にある円盤が勢いよく動いており、中で冷房でも使用しているであろうことがそれから伺えた。
「居留守か……仕方ないな。佐倉さん鍵貸して」
「なんで私が鍵持ってること知ってるの!?」
寺居の家の前に着き、朝霧はためらいなくインターフォンを押した。
ピンポーンという音が室内から消えるが人が動く気配がない。
「留守なんじゃない? 日を改めて--」
「いるよ、絶対」
朝霧は玄関の上にある電力メーターを指差す。
メーターの下にある円盤が勢いよく動いており、中で冷房でも使用しているであろうことがそれから伺えた。
「居留守か……仕方ないな。佐倉さん鍵貸して」
「なんで私が鍵持ってること知ってるの!?」