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それでも恋するドM娘

第10章 安らぎの代償

寝る前に考えていたことは夢に見やすい。

だから千紗はなるべく寝る前は嫌なことや恐いことは考えないようにしようと心掛けている。

しかし今日に限ってはそれは難しかった。

寺居の過去の悲しい恋を知って、それでも彼を嫌いになりきれない自分が確かに存在していた。

その直後に彼氏でもない朝霧に恥ずかしいセックスをされ、お尻の穴にまで指を入れられ、感じてしまった自分もいる。

朝霧はあくまで苛めることだけが目的だと言ってはばからない。

そんな朝霧に恋をしてしまえばまた傷つくに決まっている。

そして15年間幼馴染みだった姫野には身体中を舐められ、はしたなく逝ってしまった。

姫野の気持ちに薄々勘づきながら、その優しさに甘えていた自分が嫌になってくる。

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