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事情が入り組んでしまったこともあり友達にも相談が出来ない。

千紗は悶々と悩み、なんの結論もでないまま一日が過ぎた。

何も答えがでないまま、鞄を手に取って教室を出る。


「千紗っ！」

「わっ!! ビックリした!!」

「なにボーッとしちゃって」

教室の外で千紗を待っていたのは幼馴染みの姫野であった。

「どうしたの、光太くん」

「たまには一緒に帰ろうかなって。駄目？」

「えっ……いや、いいけど」

一人でいるとどうしても考えすぎてしまうから彼の申し出はむしろ千紗にも喜ばしいものだった。