それでも恋するドM娘
第11章 夏の音
寺居とも朝霧ともはっきりとした進展がないまま、夏休みを迎えた。
会おうと思えば会えるが、毎日強制的に学校で顔を合わさなくてよいという夏休みは一時の猶予を千紗に与えてくれた。
特に大きな予定がなかった千紗にとって夏休みは膨大な空き時間となった。
もちろんクラスメイトや中学の時の友達と遊ぶ約束などはあったが、泊りがけで旅行に行くなどといった一大イベントはない。
せっかくの長期の休暇を無駄にだらだらと過ごす千紗だったが、夏休みが始まって一週間目、一通のメールが届いた。
それは朝霧からの「海に遊びに行こう」という内容のものであった。
朝霧が海に行こうと誘っている日の予定を千紗は手帳で確認する。
会おうと思えば会えるが、毎日強制的に学校で顔を合わさなくてよいという夏休みは一時の猶予を千紗に与えてくれた。
特に大きな予定がなかった千紗にとって夏休みは膨大な空き時間となった。
もちろんクラスメイトや中学の時の友達と遊ぶ約束などはあったが、泊りがけで旅行に行くなどといった一大イベントはない。
せっかくの長期の休暇を無駄にだらだらと過ごす千紗だったが、夏休みが始まって一週間目、一通のメールが届いた。
それは朝霧からの「海に遊びに行こう」という内容のものであった。
朝霧が海に行こうと誘っている日の予定を千紗は手帳で確認する。