それでも恋するドM娘
第11章 夏の音
「なんで光太君がここに……!?」
驚く千紗の視線を避けるように姫野はうつ向く。
「やっぱり佐倉さんの知り合いなの? 彼はずっと俺たちをつけていたよ。まあ佐倉さんのはしたない姿でも楽しませてやろうと思ってしばらくは放っておいたけど……」
「千紗はッッ……千紗は、この人のこと、好きなの……?」
姫野はばっと顔を上げて千紗に問い掛ける。
「えっ……それは……」
「千紗が好きなら仕方ない。こんなはしたないことをさせる奴いけ好かないけど……千紗が選んだ人なら……でも」
「でも? でもなんなんだい? 」
朝霧は薄笑いを浮かべて腕を捻りあげている姫野に問い掛ける。
「でも……好きとかじゃなく、何か弱味を握られてるとかなら僕は許さない!!」
気弱な彼とは思えないほど、憎悪に満ちた目で朝霧を睨んだ。
驚く千紗の視線を避けるように姫野はうつ向く。
「やっぱり佐倉さんの知り合いなの? 彼はずっと俺たちをつけていたよ。まあ佐倉さんのはしたない姿でも楽しませてやろうと思ってしばらくは放っておいたけど……」
「千紗はッッ……千紗は、この人のこと、好きなの……?」
姫野はばっと顔を上げて千紗に問い掛ける。
「えっ……それは……」
「千紗が好きなら仕方ない。こんなはしたないことをさせる奴いけ好かないけど……千紗が選んだ人なら……でも」
「でも? でもなんなんだい? 」
朝霧は薄笑いを浮かべて腕を捻りあげている姫野に問い掛ける。
「でも……好きとかじゃなく、何か弱味を握られてるとかなら僕は許さない!!」
気弱な彼とは思えないほど、憎悪に満ちた目で朝霧を睨んだ。