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それでも恋するドM娘

第12章 罪悪感の根底

そもそも千紗が想うほど朝霧が千紗を思っていない可能性は高い。

それを裏付けるようにあの日以降朝霧からは連絡がなかった。

姫野が部屋を出ていったあと、千紗は感傷的な気分になってしまい言葉数が減った。

結果的に自分も進んで勝負の件に従ったくせに、朝霧のせいかのような態度をしてしまった。

自分でもズルいとは思いながらも、人のせいにしてしまいたかった。

言葉数が減った二人は当然宿泊などせず、すぐにチェックアウトをして帰宅した。

自分の気持ちを知るために支払った代償はあまりにも大きかった。

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