それでも恋するドM娘
第13章 新しい季節は。
あまり思い出したくもない夏休みのことをぼんやりと思い出しながら一人で学校に向かった。
富士見先輩ともあの日以来あっていない。
こちらはメールでのやり取りくらいはあったものの、互いに当たり障りのない会話ばかりのやり取りであった。
ほんの短い間交際をしていた無口で謎の多い寺居とも、当然夏休みの間一度も連絡を取り合っていない。
寺居の俺様気質から考えて、向こうから連絡してくることはないだろうと千紗は考えていたが、本当にないとなるとそれはそれで寂しいものであった。
寺居との交際ははじめから屈折していたものではあったが、自分の中では間違ったものではないと千紗は考えていた。
だから寺居からのやり直したいという言葉を待っていなかったといえば嘘になる。
もちろんそう言われたからといってやり直すかどうかはわからない。
ただそういった言葉がなかったことが、やっぱり悲しかった。
富士見先輩ともあの日以来あっていない。
こちらはメールでのやり取りくらいはあったものの、互いに当たり障りのない会話ばかりのやり取りであった。
ほんの短い間交際をしていた無口で謎の多い寺居とも、当然夏休みの間一度も連絡を取り合っていない。
寺居の俺様気質から考えて、向こうから連絡してくることはないだろうと千紗は考えていたが、本当にないとなるとそれはそれで寂しいものであった。
寺居との交際ははじめから屈折していたものではあったが、自分の中では間違ったものではないと千紗は考えていた。
だから寺居からのやり直したいという言葉を待っていなかったといえば嘘になる。
もちろんそう言われたからといってやり直すかどうかはわからない。
ただそういった言葉がなかったことが、やっぱり悲しかった。