
それでも恋するドM娘
第13章 新しい季節は。
二学期が始まっても相変わらず寺居は朝から机に突っ伏して爆睡、朝霧は何を考えてるのかさっぱりわからないポーカーフェイスは変わらなかった。
変わらない日常が安心するようなもどかしいような、複雑な気分であった。
ただひとつを除いて。
ひとつだけ変わったのは姫野だった。
学校ですれ違っても目もあわさず、足早に去っていく。
このままでは嫌だと感じた千紗は声をかけたこともあったが結果は同じだった。
姫野はやはり気付かないふりをして足早に立ち去っていく。
これまでの十年以上の付き合いがすべて消えてしまったような、そんな態度に自業自得とは言え泣きたくなった。
変わらない日常が安心するようなもどかしいような、複雑な気分であった。
ただひとつを除いて。
ひとつだけ変わったのは姫野だった。
学校ですれ違っても目もあわさず、足早に去っていく。
このままでは嫌だと感じた千紗は声をかけたこともあったが結果は同じだった。
姫野はやはり気付かないふりをして足早に立ち去っていく。
これまでの十年以上の付き合いがすべて消えてしまったような、そんな態度に自業自得とは言え泣きたくなった。
