
それでも恋するドM娘
第14章 柔らかな刺
「それから私も男の子を好きになろうって決めたの。で、自分でも驚くくらい簡単に男の子も好きになれた。
普通にその人とも付き合えたんだ……
でもね、やっぱりいつの間にか女の子も好きになっちゃうの。変だよね、私。変態なのかなぁ」
「そんなことないと思う」
千紗はきっぱりと言い切った。
「陽菜ちゃんは変じゃないよ。そんな人だっているよ」
「……私は違うけどって顔ですね、千紗ちゃん」
「うん。私は違うけど」
「ありがとう。そう言ってもらえたら逆になんだか私が変じゃないって言葉も真実味が増す気がする」
「あっ変じゃないけど変態ではあるよ!! 陽菜ちゃんはエッチすぎるもん」
「あははっ!! 千紗ちゃんだって変態だよ!!」
「陽菜ちゃんほどじゃありません!!」
深刻な空気から緩んだ空気にかわり、ふたりは屈託なく笑いあった。
本質はなにも解決していないし、変わってはいない。
けどこうして笑い会えることにふたりは安心していた。
普通にその人とも付き合えたんだ……
でもね、やっぱりいつの間にか女の子も好きになっちゃうの。変だよね、私。変態なのかなぁ」
「そんなことないと思う」
千紗はきっぱりと言い切った。
「陽菜ちゃんは変じゃないよ。そんな人だっているよ」
「……私は違うけどって顔ですね、千紗ちゃん」
「うん。私は違うけど」
「ありがとう。そう言ってもらえたら逆になんだか私が変じゃないって言葉も真実味が増す気がする」
「あっ変じゃないけど変態ではあるよ!! 陽菜ちゃんはエッチすぎるもん」
「あははっ!! 千紗ちゃんだって変態だよ!!」
「陽菜ちゃんほどじゃありません!!」
深刻な空気から緩んだ空気にかわり、ふたりは屈託なく笑いあった。
本質はなにも解決していないし、変わってはいない。
けどこうして笑い会えることにふたりは安心していた。
