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それでも恋するドM娘

第14章 柔らかな刺

結果を恐れて立ち止まっていたらなにもしないまま時間だけが過ぎてしまう。


明日、何があっても言うんだ。



千紗はそう決意する。


しかしその明日、事態はそれどころではない方向へと向かっていく。


でもそれは今の千紗には知るはずもないことであった。



翌朝、朝霧の姿はなかった。



大抵自分より早く登校している朝霧がいない。

『今日は遅れているのかな?』

その時はその程度に考えていた。


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