
それでも恋するドM娘
第14章 柔らかな刺
朝霧が停学になったのならば相手である陽菜も危ない。
そのことに気付くのが翌朝というくらい千紗は頭がパニクっていた。
「おはよう、千紗ちゃん」
陽菜は何事もなく登校して来ていた。
安堵のためいきを漏らす千紗を彼女は不思議そうに見つめていた。
朝霧の停学の話は先生による箝口令が引かれていた為、陽菜には言えなかった。
いや、箝口令などあろうがなかろうが陽菜に言うつもりはない。
陽菜がこのことで心を痛め、自ら名乗り出る恐れがあったからだ。
あのような写真が出てきて、教師が相手の女生徒を朝霧に問い質さない訳がない。
--陽菜ちゃんが停学にならないのは朝霧君が言わないからに違いない。
朝霧君は一人で罪を被ろうとしているっ……
そのことに気付くのが翌朝というくらい千紗は頭がパニクっていた。
「おはよう、千紗ちゃん」
陽菜は何事もなく登校して来ていた。
安堵のためいきを漏らす千紗を彼女は不思議そうに見つめていた。
朝霧の停学の話は先生による箝口令が引かれていた為、陽菜には言えなかった。
いや、箝口令などあろうがなかろうが陽菜に言うつもりはない。
陽菜がこのことで心を痛め、自ら名乗り出る恐れがあったからだ。
あのような写真が出てきて、教師が相手の女生徒を朝霧に問い質さない訳がない。
--陽菜ちゃんが停学にならないのは朝霧君が言わないからに違いない。
朝霧君は一人で罪を被ろうとしているっ……
