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「ご飯なんて……いいから……もう、イカせて……イカせて下さいっっ……！ どんなに苛めてもいいから……一回イカせてぇ……」

「仕方ないなぁ……自分からそんなこと言うなんてはしたない子だね、佐倉さんは」

「……はい……千紗は、はしたない子です」

もともと苛められたいという願望が強い千紗は、もはや逆らうことなく朝霧の言葉責めに答える。


弛いローターの刺激を受けながら千紗は港の公園のベンチへと連れてこられた。


夜の公園は人も少なく、各ベンチにはカップルが寄り添いながら海を眺めていた。

暗闇のベンチに座った二人もそれらのカップルと何ら変わらないように見える。

「えっ……こんなところで、なの……」


「嫌なの？ 嫌ならやめるけど？」

「……ううん……ここでいいから……はやくイカせて欲しい……」

「誰かに見られるかもよ？」

「いいから……はやく……」

千紗は朝霧の腕をぎゅうっと握る。

その力の強さに朝霧は千紗の限界を感じた。