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それでも恋するドM娘

第4章 処女を捧げるM娘

「お前、ずっとここに座ってたろう? 見てたんだよ、何してんのかなって……」

「見てた……?」


「俺んちのアパートから見えるんだよ、この駅前」

そう言って寺居は近くにあるアパートを指差した。

ずっと見られていたと知り千紗は恥ずかしくなって顔を赤く染めた。


「じゃあな……」

寺居は再び歩き出す。

「ま、待って! 私はあなたに会いに来たの、寺居君!!」


勢いもついて千紗は寺居を呼び止めた。


寺居は少しだけ首をかしげて振り返る。


喧嘩を見ていた通行人がたくさんおり、多くの線かが集まっていたが千紗は緊張せずに告白を続けた。

逆に寺居は視線が集まり、ばつが悪そうであった。

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