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それでも恋するドM娘

第5章 躰と心

寺居によってオンナになれた夜、千紗は今までになく自信に満ち溢れたような気分となり、しばらく開きもしなかったブログを久しぶりに開いた。

びっくりするほど沢山の出逢い房からのメールが届いており、開きもせずに削除していく。

常連のメンバーからもしばらく更新がなかったことに対する心配のメッセージが届いていた。

しかし事情を説明するのも面倒に思い、日記内に「更新が遅れてすいませんでした」という謝罪を書いて済ませる。

煩雑さがないことがネットでの繋がりのいいところだ。


メッセージを確認していくが黒騎士からのメッセージは届いていなかった。

「黒騎士さんは……心配してないんだ……?」

少し寂しさを感じて呟く。

年齢はおろか、性格には性別すら知らない相手ではあったが、千紗にとって黒騎士は意外に大きな存在になっていた。

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