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それでも恋するドM娘

第5章 躰と心

「なんのようですか、朝霧君」

「随分と思い詰めた表情をしてるね、佐倉さん」

「そんな表情にもなります、あなたといると」

「ははは。なんだか随分と嫌われちゃったね」


千紗の気迫が空回りするくらいに朝霧は軽く返してくる。

焦りを微塵も感じさせない笑顔でコーヒーカップを傾け、一口飲むと静かにソーサーに置く。

コーヒーカップを持つ細い指が、自分の膣の中を掻き回していたことを生々しく思い出させ、不覚にも千紗はピクッと膣口を震わせてしまう。

冷たい目付きと醒めた表情が苛められたいという願望の強い千紗には魅力的にすら感じてくる。

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