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それでも恋するドM娘

第5章 躰と心

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「わざわざ呼び出して悪かったね、佐倉さん」

放課後、指定してきた喫茶店に千紗が到着すると朝霧は既に到着しており、奥の席に腰掛けていた。


落ち着いた店内は薄暗い照明で、朝霧の細い眼鏡のフレームが光をうけ、鈍く光っていた。

千紗は何も喋らず朝霧の前の席に座る。

封筒を見た瞬間、嫌な気分がした。


しかしそれと同時に子宮がきゅんと疼いてしまったのも事実であった。

嫌だといいながらも朝霧のドSな責めを体が期待しているという事実に千紗は自分が情けなくなる。


しかし千紗が朝霧の呼び出しに応じたのはそんな淫靡な期待だけでもなかった。

千紗にも仕返しをしてやろうという気概があった。

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