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恋のかたち

第9章 愛とセックス

2人に沈黙が流れる
「ほら、言えって」
先に沈黙を破ったのは秋豊
「キスされたんです」
「それだけ?あいつが?」
疑いの眼差しを強く受けながら頷いた

頭を撫でられた、大きく温かな掌を感じながら心で何度も何度も謝った

優愛は、秋豊にぎゅっと首に腕を回して抱きついた
「ごめんなさい、嘘ついて」
ボソボソと小さく呟いた

「許さねー」
そう棒読みに言った秋豊は優愛の唇をきつく塞いだ
驚きはしたが、寧ろ嬉しい気持ちが大きかった
優愛も重なる唇に意識を寄せた

塞がれるだけの唇は啄むようなキスに変わっていく

冷めかけていた体温が徐々に蘇る
今凄く秋豊に抱かれたいと思った

痛くても優しくなくてもいいから秋豊で体を埋め尽くして欲しいと

抱いて。と一言、言えない優愛

キス以上優愛に触れない秋豊がもどかしい

秋豊を求める優愛の表情には、少女の顔に見えず、愛しい男を欲する飢えた女のような、とても妖しい色香がある

瞳をしっとり潤ませ、濡れた唇に上気する頬、バスローブの合間からはふっくらと張りのある胸の膨らみが覗く

跨いだ状態の優愛の秘所も茂みが顔をだしていて、白く張りのある柔らかな太ももも見え、その感触はズボン越しに秋豊の下腹部に伝わっていた

だが通常の男なら間違いなく、行為に及ぶこと間違いなしのこの状況
しかも、秋豊は一度優愛を抱いている

なのに、何故か愛しげに自らを欲しているのがわかっているのに、優愛を望み道りにしないのか・・・

秋豊も、優愛の放つ女の色香に酔わされてはいるようだが・・・

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