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恋のかたち

第9章 愛とセックス

ウズウズと秋豊への愛しさと期待だけで身体が反応しだす優愛
でも、だからといって秋豊を自分から誘うことも出来ない

軽いキスを繰り返しては、互いに切なげに見つめあい、秋豊がキスをする

唇は麻痺したようで、感覚を失いつつある
キスと熱の篭もった秋豊の瞳で優愛の秘部がヌルヌルと潤い、秋豊のズボンへ染みていく

一人で興奮しているのが恥ずかしくなっていく
ドキドキが不安の鼓動に変わりだす

唇の潤いと柔らかい感触、俄かに香るアルコールの味。それらすべてに酔いしれながら優愛は、ぼやけた思考で、秋豊が優愛にこれ以上触れようとしないのは、遥に抱かれたことや、嘘をついたことそれらが原因なのかと考えだし、欲に濡れた瞳は色を変えていく

秋豊は、ぎゅっと優愛を包むように抱きしめる

「明日も早ぇし、もう寝るぞ」

そう言うと、跨いで座らせていた優愛をそっとソファへ移す
立ち上がり一つ伸びをして、バスルームへ行ってしまった

後ろ姿を見送り、胸を握り潰される程に痛くて苦しい気持ちに襲われ、涙がポタポタ落ちていく、その雫をバスローブが吸い取っていく

自問自答と、後悔の念に声にならない声で泣いた。

広い部屋に用意された2つのベッド
優愛は、羽毛布団をめくると体を滑り込ませ、丸くなって泣きながら眠りについた

苦しい、辛い夜だった

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