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恋のかたち

第6章 夏休み

優愛は、マンション前で下ろされた
一緒に入ることはなく、秋豊は車に乗り直す

優愛に車の窓越しに、携帯を渡した
「渡すの忘れてた。連絡するし、お前もしろよ。今からいく所あるからまたな」

携帯を受け取り、ほんの数秒見つめられ、車は走り去っていった

僅かな時間だったのに、優愛の心臓は、落ち着かないほどに、五月蝿く鳴り続けていた

なんか熱い・・優愛は、貰った携帯をみた
黒の折り畳み携帯、開いてみると真っ黒な背景に大きく時間と日付が表示されていた

上の方にメール受信アイコンが表示されている

メールボタンを押してみる
受信boxに一件

開いてみる
fromの欄に秋豊とある
sub無題
本文・・
悪い、急遽緊急会議が、五時に開かれることになった
学校には、気を付けて行けよ、おまえノロマだからな

・・相変わらず口は悪いけど、忙しい中で気遣ってくれてるのを知った今は、この文すら嬉しく感じた

携帯を置き忘れていた辺り、秋豊もおっちょこちょいだな・・と優愛は、にやけた

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