無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

エレベーターを囲むようなガラス張りのオフィスで仕事の様子が一望できる

電話に勤しんだり、パソコンとにらめっこしたり忙しそうだ

優愛は、どこに行けば良いかわからず、辺りをキョロキョロした

向かいのオフィスから、スーツ姿の三十代くらいに見える男性が出てきた

エレベーターに乗るようで、優愛に向かって歩いてくる

優愛に気づいた男性は、不思議そうな顔で見てくる

優愛は、手をぎゅっと握り男性に話しかけた

「おはようございます。私、羽河優愛っていいます。森山さんに仕事を教わるために来ました。森山さんはどこにいらっしゃいますか？」

緊張で震える声で一生懸命伝えた

男性は笑顔を見せた
「あっ、聞いてた新しい秘書の方ですね。こちらです。どうぞ」
安心させてくれるような雰囲気で親切に優愛を案内してくれた

男性は今出てきたオフィスに戻り、並べられた机とは離れた場所に構える机に座る女性の所へ誘導してくれた

「森山部長、伺っていた、秘書の羽河優愛さんです。では、私はこれで失礼致します」

優しい笑みを見せて、親切な男性は去っていく
去り際に慌ててお礼を告げた
ニコッと笑ってそのままでていった

森山さんに向き直り、またもどっと緊張が体を襲う

勇気を振り絞って言葉を発する