
恋のかたち
第7章 夏休み ~スタート~
自宅から続く廊下
一見まだ部屋があるように見えたのは良くできている鏡のような性質を持った壁だった
優愛は、驚いた
壁に手を触れると、電子音の後にカードリーダーが現れた
自宅用のカードの反対側をリーダーへ通す
ウィィーンという音を立てながら壁がスライドして、人1人が通れる幅に開いた
秋豊が通る後に続いた
通った先は、真っ赤な色彩に見事な模様が織り込まれた絨毯が敷かれ
大きな扉が構えている
金縁の扉は光を反射し、離れた位置からも輝いている
秋豊は、真っ直ぐその扉へ向かった
優愛が絨毯に足を踏み入れると、後ろで壁が閉まる音がした
天井にはシャンデリアがあり、絨毯を照らしている
秋豊が扉の前に立つ直前、自動で扉が開いていく
豪華な応接室のような造りを思わせる部屋だった
奥には大きな机に革張りの1人掛け椅子が見えた
右手側にももう一つ机と背もたれ椅子が置かれている
秋豊は、社長椅子に腰掛け、優愛にはもう一つの方の椅子に座るよう促した
「そこが今日からお前の席な」
優愛は、頷く
「早速仕事だ。あっあと来週パーティーあるから俺と来い、紹介する人いるから。」
優愛は、目の前のノートパソコンに視線を落とす
「それ、お前用。」
秋豊は、肩肘ついて言った
少し困惑する優愛
「あまり使いこなせませんよ?」
「これから覚えろ」
優愛は、卓上の子機を指差した
「取り次げ」
淡々と説明する秋豊にただただ不安になる
「今から三階に降りて、森山って女性(ひと)に一通り教わってこい」
それだけ言うと、既に幾重にもなる書類をいつの間に出したのか、真剣な顔で目を通し始めている
優愛は、短く溜め息をはき、さっき通ったばかりの扉を戻る
右奥に、綺麗な柄が描かれている銀色のエレベーターが目に留まった
迷わずエレベーターへ向かい、通常の造りのエレベーターの呼び出しボタンを押して待った
エレベーターには誰も乗ってなく、3のボタンを押して到着を待った
降りていくにつれ、何度か停まり、数名乗り込んでくる
奥に少しズレはしたけど、十分の広さで、圧迫感を感じなかった
最後は独りで三階に到着した
エレベーター内に乗り込んできた社員達は皆、自分よりも随分年下の優愛に丁寧にお辞儀して乗り降りしていた
エレベーターを降りる
一見まだ部屋があるように見えたのは良くできている鏡のような性質を持った壁だった
優愛は、驚いた
壁に手を触れると、電子音の後にカードリーダーが現れた
自宅用のカードの反対側をリーダーへ通す
ウィィーンという音を立てながら壁がスライドして、人1人が通れる幅に開いた
秋豊が通る後に続いた
通った先は、真っ赤な色彩に見事な模様が織り込まれた絨毯が敷かれ
大きな扉が構えている
金縁の扉は光を反射し、離れた位置からも輝いている
秋豊は、真っ直ぐその扉へ向かった
優愛が絨毯に足を踏み入れると、後ろで壁が閉まる音がした
天井にはシャンデリアがあり、絨毯を照らしている
秋豊が扉の前に立つ直前、自動で扉が開いていく
豪華な応接室のような造りを思わせる部屋だった
奥には大きな机に革張りの1人掛け椅子が見えた
右手側にももう一つ机と背もたれ椅子が置かれている
秋豊は、社長椅子に腰掛け、優愛にはもう一つの方の椅子に座るよう促した
「そこが今日からお前の席な」
優愛は、頷く
「早速仕事だ。あっあと来週パーティーあるから俺と来い、紹介する人いるから。」
優愛は、目の前のノートパソコンに視線を落とす
「それ、お前用。」
秋豊は、肩肘ついて言った
少し困惑する優愛
「あまり使いこなせませんよ?」
「これから覚えろ」
優愛は、卓上の子機を指差した
「取り次げ」
淡々と説明する秋豊にただただ不安になる
「今から三階に降りて、森山って女性(ひと)に一通り教わってこい」
それだけ言うと、既に幾重にもなる書類をいつの間に出したのか、真剣な顔で目を通し始めている
優愛は、短く溜め息をはき、さっき通ったばかりの扉を戻る
右奥に、綺麗な柄が描かれている銀色のエレベーターが目に留まった
迷わずエレベーターへ向かい、通常の造りのエレベーターの呼び出しボタンを押して待った
エレベーターには誰も乗ってなく、3のボタンを押して到着を待った
降りていくにつれ、何度か停まり、数名乗り込んでくる
奥に少しズレはしたけど、十分の広さで、圧迫感を感じなかった
最後は独りで三階に到着した
エレベーター内に乗り込んできた社員達は皆、自分よりも随分年下の優愛に丁寧にお辞儀して乗り降りしていた
エレベーターを降りる
