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恋のかたち

第2章 期待

鏡の前の優愛は何時もとはがらりと変わった
フワフワに巻いた髪にうっすらと化粧をし、初めてのリップグロスとつけすぎないマスカラに違和感を感じながらも

気分はとてもよかった

花波は学校へ行くということを忘れていたようで、1つ1つ優愛が注文して、ようやく自然なメイクになった

それすらも楽しげにしていた花波と、少し打ち解けてきた気がした

花波は去り際、毎日でもしたいとしきりに優愛にお願いしていた

昨日とはとても違った風貌で、鏡に映る自分の姿に驚いているのは優愛本人だった

また・・会えるかもしれない

彼はただの痴漢?キス魔?
頭から離れない好青年なあの顔

頭からつま先まで痺れるような、長かったキス・・

すべて唐突で、衝撃だった昨日の出来事

優愛は忘れられない様子で一言
鏡に向かって
「会いたい・・」
と呟いた

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