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恋のかたち

第8章 パーティー

白いワンピースドレスに、あれから全くしなかった化粧を施してもらい
髪は付け毛でボリュームを足してもらい
鏡の前にはとても15歳には見えない女性らしい優愛の姿があった

薄い桜色のグロスも可愛らしい唇を演出していた

何重にも重ねたマスカラは優愛の瞳の印象を一段と綺麗に見せてくれた

ヘアメイクをしてくれた女性も満足気に去っていった

背中が見える作りのドレスに恥ずかしさがあるが、会場に入ると皆、似たり寄ったりで、中には露出度の更に高い女性までいたので気にならなくなった。

大きなホテルを貸し切り、500人は収容できるパーティー会場内で秋豊の姿をキョロキョロと探した

人の塊が出来ている場所があり、秋豊の姿が一瞬見えた

普段履いてるヒールより更に高いミュールで慎重に秋豊のいる人の群れへ向かった

ヒールを履いていてもまだ小さい優愛の身長は、人垣に埋もれて見えづらい

優愛も近づいてくほど、秋豊の姿を確認しづらくなった

割り込む勇気もなく、外屋から傍観する

人だかりが一気に散り散りになった。

優愛は、驚いて秋豊が居るであろう場所を見た

黒の燕尾服を纏った何時もと違う雰囲気の秋豊に目を奪われた

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