テキストサイズ

恋友!

第3章 女友達(笑)(笑)

「んっ…」
あれ、ここ…俺の部屋?
待て待て、まず状況を把握しよう。えーっとなんだっけ…確か作業着に着替えようと裏手に回ってそこで2つの白い魔物が………白い魔物?
「あ、起きたぁ!」
重いまぶたを開けたら伊織が俺の顔を覗き込んでいた。
ちょっと待て。お前ずっと俺の寝顔見てたのかよ。いい趣味してんなぁ。
伊織が「起きたよー」と誰かを呼んでいる。
「いてて……」
何故か左頬がジンジンする。なにこれなんかの病気?そりゃ大変だわ。
「…圭ちゃん、よかった起きて」
俺にかけられる、男にしては高い声。大和スズル。
相変わらず可愛いヤツだな。あ、別にそういう性癖って訳じゃないんですよ?まぁコイツなら女装すれば考えないでも…いやなんにもない。
「おぅ、ってちょっと待て」
いやほんと待て。
その隣にいるのって誰?
見覚えのある明るめな茶髪に赤色のカチューシャをつけてって…
あ、全部思い出した。
俺はこの女の着替え中に出くわしたんだ。んで強烈なハイキックをもろに顔面に食らって…。
そういや、蹴られるときチラッと純白のデルタ地帯が見えたんだよな。いいもん見れたと喜びたいが…喜べないほどキックは痛かった。
一発でおちる蹴りってどんだけだよ。
「どうしたの?」
「どうしたのじゃねぇよ。誰だよその女」
さっきから俺に挨拶するどころか目すら合わせようとしない。
あぁもうツンデレかよやだなーもー。うん勘違い。
「あぁ彼女は今日からここに働くことになったんだよ。」
「…雨宮萌生(あまみやめい)」
そいつは名前だけを無愛想に告げて店の方へ戻っていった。
なんだアイツ…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ