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恋友!

第3章 女友達(笑)(笑)

雨宮と名乗るそいつは黙々と働いていた。注文を受けたり無駄なことを一切せずに。
「なぁ大和、アイツ…雨宮ってどういう経由でこの店に働くようになったんだ?」
俺はずっと疑問に思ってたことを大和にぶつけた。
「それが僕にも分からないんだよ。いきなり店に来て『あたし、ここで働く!』って言い出して…」
「で、現在に至るって訳か」
うーんなんとも言えないな…。言えない理由でもあんのかねぇ?
「あれ、そういや誠は?」
そうだ、アイツの姿がさっきから見当たらない。
「あぁ、なんか疲れたからトレーニングしてくるとか言って外に」
「意味わかんねぇよ!?」
「運動はエネルギーの源だって」
「エネルギー減ってくだろ普通!」
「俺はSLよりも早いんだぁぁぁぁぁって叫んでた」
「もう帰ってくんなよ!」
しかもアイツ、営業中に抜け出しやがって…。
まだ客少ないからいいとして。
「圭兄、スズちゃん!仕事仕事!」
作業着に着替えた伊織が俺と大和が喋ってるのを注意してきた。
「あぁ悪い悪い」
今は夜の8時。サラサラが閉まるのは9時。
え?早すぎるだろって?
うるせぇこちとらピチピチの新鮮な学生さんなんだよ。夜更かしはイケナイヨ。
あ、ちなみに言い忘れてたが昼の間は近所の叔父さんと叔母さんがきりもりしていてくれている。いやはや大変申し訳ありません&ありがとうフォーエバー。
さてラストスパートかけますかな。
あぁ疲れた。あ、俺ほとんど気絶してたじゃん。

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