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NO VOICE LOVE

第2章 Received Voice,


ずっと聴いていたいような、
旭の透き通った声。

あの声こそが
このざわめきの原因なのだろうか?

(私はあの声に魅了されたのかな…)

自然と、手が自分の喉へと伸びた。

未夢は生まれてから間もなくして
声を出すことが出来なくなった。
だから、自分の声というものが
どんなものなのか知らない。

それでも、声を出せないということに
もどかしさを感じたことはなかった。

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