テキストサイズ

NO VOICE LOVE

第3章 NOT STOP?


足がガクガクと震え始める。

もどかしい。
声を出して助けを求められないのが
悔しくて仕方がなかった。

「おい、やめろよ」

大きめの声がバスの中に響いた。
その声に乗客たちは
ざわざわとひしめきはじめる。

男も例外ではなく、
男は焦って未夢から指を抜く。

焦る男と、それを睨む1人の目線が
交わった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ