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NO VOICE LOVE

第3章 NOT STOP?


「ここだよ」

旭が足を止めたのは、
ビルとビルの間にひっそりと佇む
小さな黒塗りの建物の前。

少し錆び付いたドアを開いて
中に入ると、
椅子に腰をかけて新聞を読む
年配の男性がいた。

ずり下がった眼鏡の奥から
覗くようにして、
旭と未夢の姿に気付く。

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