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NO VOICE LOVE

第3章 NOT STOP?


「…本当に?」

未夢は旭の視線を受け止め、
ゆっくりとはにかみながら頷いた。

「やばい、めっちゃ嬉しい…!」

旭は小さくガッツポーズをして、
ピアノ用のイスに腰を下ろして
両手を鍵盤の上にそっと添えた。

「そう言われたら、
もっと頑張らないとね!」

ニッと無邪気な笑顔を見せる旭。
未夢の胸がきゅうっと音を立てる。

未夢が旭に近寄ると、
旭はイスの右側に寄って座り、
空いた左側に未夢を呼んだ。

「狭いけど半分こ」

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