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NO VOICE LOVE

第3章 NOT STOP?


ピアノの音に、
未夢は目を閉じて耳を澄ます。
どこか、旭の歌声に似ている気がした。

「ここのピアノの音、
すっげーきれいで澄んでてさ。
いつかこのピアノの音みたいな声で
歌いたいって思ってるんだ」

ピアノを見つめながら言う旭を見て、
未夢はクスリと微笑んだ。

『だから少し似てるんだね』

「似てる?」

『旭さんの声とそのピアノの音』

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