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あるがままに。

第4章 虫の知らせ?

私は、介護士の資格を取りたくて、勉強しながらお金がもらえるという制度を利用して、半年間の介護士資格の学校に通い始めた。

支給される金額は 月々10万円!

教科書代が1万2千円(11冊)

そこには男女合わせて18人。

年齢もバラバラ。
下は二十歳から上は還暦まで!

毎日9時から2時50分まで一つの教科を勉強し、教科書は日替わりだった。

そして
毎月末にテストがあって、70点以上が合格。

不合格の場合は、別の日に再テスト!

再テストは同じ問題が出るので、暗記しとけば間違いなく合格できる!

久しぶりの学生気分で、毎日が楽しかった!

60分で15分の休憩とか、放課後?には 掃除当番とか!

先生達は、現役の介護福祉士 とか、心理学の先生、現役のケアマネージャーさんだった。

教え方もバラエティーに富んでいた。

マンガのワンピース を題材にした授業とか、昔懐かしい 模造紙に、脳の海馬を描いてくる先生とか…

本当に毎日が楽しかった!

借家の駐車場に、ちょっとした問題が起きて、空いてるアパートに引っ越し、学校も近くなって、快適な学生生活を送り、実習でも楽しく お年寄りと話したりしていた。

毎日が充実していた。

そんな日々が続いていた。

「明日、ガソリン入れに行かなきゃ!」

そう思っていた。

その「明日」が突然無くなった!

「東日本大震災」

電気、水道が止まった!

情報はラジオだけ。

引っ越し先が高台だったので、津波は来なかったが、平地では大変な事になっているらしい!

なにがどうなっているのか分からない…

2日後、町に行ってみた…

駅前にあった…っていうより駅がない!

教室もない!

ただ広い場所に佇んでいた。

目印のスーパーが完全崩壊していた。

引っ越し前の家に行くと、何もなかった。
もし 引っ越してなかったら…

恐らく死んでいた…

それからが闘いの日々だった!

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