テキストサイズ

あるがままに。

第4章 虫の知らせ?

まず、毎朝 湧き水汲みからはじまる。

家中のペットボトルを集め、それまで使われなかった10リットルのポリタンクに湧き水汲みをして、

洗濯は、車で15分程の広場に、誰かが置いたであろう洗濯機と発電機と湧き水で洗濯をし、

食料は、近くの公民館で配給をもらい、

お風呂は、近くの建築会社の倉庫に

「復興の湯」

ができるまで 2週間入れなかった。

「復興の湯」には、シャンプー、リンス、石鹸、タオル、歯ブラシ、ヘアブラシまで用意してあったので ありがたかった!

脱衣場にノートと鉛筆があったので、感謝の言葉を書き込んだ。

トイレは、アパートの前に簡易トイレを置いてもらった。

毎日が必死だった。

でも 精神科には通わなくちゃならなかったので、被災しなかったガソリンスタンドに並んで、1台2千円までのガソリンを入れ、隣町の病院に通った。

地元の病院が全滅だったので、隣町の病院は すごく混んでいたが、私もKもその病院に通っていたので、すんなり受け付け出来たのが良かった。

病院のついでに コインランドリーに行ってみたが、なんと3時間待ち!

コインランドリーは 諦めて、いつもの広場の洗濯機で洗濯した。

携帯も繋がらないので、北海道の家族や、三重の娘にも連絡出来なかった…

きっと心配してるだろうと思っても、公衆電話さえ使えないので、どうしようもなかった…
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ