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恋について

第4章 悠


それは、夏休みに入ってのこと。
休みの間の予定について話していた。

《俺、忙しくて遊べねー》
そう送られてきた。

《そっかぁ…》
って返信して、遊べる日を大切にしよう、と思った。

夏休み。
それは、誰もがテンションを上げる1ヶ月。

あたしのクラスに
あたしの友達を好きな子がいて
協力してくれ、と頼まれていた。
だから、遊ぶ予定を組むのは
あたしの役目。

当日。
女の子の方が途中で
いきなり帰っちゃった。

男の子と話してた。
ピリピリピリピリー
携帯がなった。
ディスプレイには
【悠】

「もしもーし」
『ぉう、今何してた??』
「…ぇーと、…お散歩??」
"んー??誰??"
一緒にいた男の子が話してきた。

あたしは必死に口に人差し指を立てる。
『…どこにいるんだよ…』
「…だから、家の前の散歩道」
『誰といるんだ…』
「誰もいないよ!!ひとり」
『うそ、男の声がした』
「さっきすれ違っただけ!!」
『今すぐ俺んとここい』
ブチッ
プープープー

"誰だったの??"
「なんでもない、帰る」

あたしはすぐに悠の家に向かった。


『遅い』
第一声がそれだった。
『どこで何してたんだよ』
「だから、散歩してた」
『そんな格好でか??』
ミニスカに黒のTシャツ。
「そーだよ」
ちょっと無理があるかな
『嘘つくんぢゃねーよ』
「…友達と会ったかな、偶然」
『友達って??』
「今、クラスの仲いい友達」
『男か??』
「……中にもいたかな??」
『何してたんだよ』
「何にもしてないよ、ただ話しただけ」
『話してんぢゃねーか』
「女の子と話してたの」
『男の声がしたぞ』
「たまたまだよ」
『俺以外の奴と会うなよ』
「…は??」
『お前は俺のものだから』
は?? でも、キュン。
こんなこといっても
この完璧な容姿で
問題なくしてしまう。
きっと悠は知ってる。
自分がこんなこといっても
許されると言うことを。

だって、キュンとするよ??
キモいこといったって。
俺様でいい!!

なんて
思っちゃったりもしてww

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