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恋について

第4章 悠


悠はその女のところへいってしまい、
ついにあたしはひとりだ。

こんなとこ、来なきゃよかった。
そうおもった矢先だ。

『ルナ、だいじょーぶ??』
唯一あたしが知ってる悠の友達。
高月匠。

『気にすんな、あんな女なんか。ルナの方が1000倍可愛いから。』
あたしのことを気遣ってくれる優しいひと。
元野球部で、ボウズヘッド。
自称イケメン。
と言っても、あたしは普通にかっこいいと思う。
ただ、悠のとなりにいるから…
どうしても、普通に見えてしまう。

悠のとなりにいて、普通に見えるだなんてそれだけでもイケメンといっても過言ではないだろう。

匠くんは、それ以上その話を出してこなかった。
優しさだと思ったから、あたしもそれ以上触れない。

匠くんと下らない話をしていると、足おと。

『なんだよ。お前。来てたんだ』
悠。
『おぅ、そりゃくるだろ。俺だってここ地元だぞ。』
匠くん。
あたりまえだ。

『ぉ、そだった。これ』
悠はそう言いながら袋を出した。

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