
秘密の恋
第8章 *蒼衣に春がきた!!?
「うち、祐一君と
付き合い始めたの。」
「・・・え??」
「祐一君って・・・
あの・・・??」
「うん。」
頭がついて
いかない。
どういうこと??
訳が分からない。
絢も私と同じなのか、
困惑した顔で
蒼衣に聞いた。
「・・・えっと・・・
何があったの・・・??」
男たち2人は
黙り込んでいる。
蒼衣が口をひらいた。
「最初はただ、ファン
として好きだった。」
「・・・うん。」
「たまにメールする
程度の仲でさ。
祐一君は芸能人だし
メールできるだけで
楽しかった。」
「・・・うん。」
「でも、いつからか
祐一君を好きに
なってた。
弟みたいなお兄ちゃん
って感じでさ。
メールが来るの
待ってたりとか。」
「・・・うん。」
「でも、叶わない恋
だからさ。きっと。
諦めようと思ってた」
「・・・。」
「でも、無理だったの」
「うん。」
「いつのまにか、
祐一君が好きで
たまらなくて・・・」
「・・・。」
「初メールから
2ヵ月がたって・・・
祐一君と何回か
食事行ったりとか、
相談しあったりとか、
仲良くなれて。」
「うん。」
「うちの気持ちも
知らないで、期待
させるようなこと
しないでって思って。
つらかった。」
「・・・うん。」
「だから、
思いっきり告白して、
思いっきりフラれて、
諦めようって。
決めたの。」
