
秘密の恋
第10章 *2回目のTV出演は
‘CM入りまーす’
すでに5組のバンドが
ミニライブを終えた。
「そろそろだよー!!」
「ヤバいヤバいヤバい!!」
私は蒼衣と叫んでいた。
「雅ちゃん!!」
振り返った先には
子犬のように
手をふって走ってくる
海斗くん。
自然と笑みがこぼれた。
「海斗くん!!」
「もうすぐ出番だよね??
楽しみにしてる。」
「ありがとう。」
「・・・。」
「・・・??
どうかした??」
「いや、何かあった??」
「・・・え??
いや・・・何もないよ^^」
「・・・そっか。」
そんな暗い顔
してたかな・・・
「おーい海斗ー!!
行くぞー」
「おー」
翔太くんが声を
かけてきた。
「・・・ん??
雅ちゃん??」
「あっ、お久しぶりです!」
「やっぱり雅ちゃんだ。」
「「久しぶりー!!」」
「みなさんお元気そうで^^」
「あったり前!!」
前よりみんなと
話やすくなっていた。
後ろで
蒼衣と祐一くんは
なんかいい雰囲気に
なっていた。
