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命~タイセツサト、トウトサ~

第14章 第十四章【またぁ?】

~隆弘~

隆:「生きてて…良かった」

美:「分かったから(笑)
  何回言うんだよ(笑)」

何回でも言う
俺の全てお前にやる
だからずっと傍にいろよな

隆:「お前しかいねぇからよぉ」

美:「ありがとニコッ
  ってか、お風呂入ってる?」

そう言いや、一週間入ってねぇ(笑)

隆:「入ってねぇ(笑)」

美:「くっさぁーー(苦笑)」
 
顔に書いてるよ
『秀太心配』って

隆:「秀太は、まだ寝てる」

美:「息は…してるんだよね?」

隆:「ははっ(笑)心配すんな
  ちゃんとしてる」

美:「良かった」

言わないとな

隆:「松田さん…」

美:「今は!!今は…その名前
  聞きたくない(泣)」

隆:「あ…ごめん」

俺はそっと美成子の体を
自分から離して手を握った

隆:「秀太は、今危険な状態だ…
  いつ死ぬかわからないって…」

美:「うん…」

隆:「でも、大丈夫だ
  秀太がお前を残して死ぬわけ無い…」

美:「うん…」

隆:「璃木君が付き添ってるよ」

美:「う…ん」

隆:「秀太のお母さん知らないか」

美:「うん…」

美成子『うん』しか言わない
 
隆:「美成子?」

美:「う…ん…ふぇん(泣)」

隆:「泣くな?」

美:「秀太ぁ(泣)」

俺の名前は言わないのか?
まだ秀太が、好きなのか?

隆:「大丈夫」

美:「秀…太ぁ(泣)」

起きたら絶対泣くだろう
って、思ってたけど…

美:「隆…弘(泣)」

隆:「ん?」

美:「秀太の所に連れてって」

隆:「まだあんせいにしとかないと…」

美:「秀太ぁ(泣)死んだら
  独りになっちゃうよぉ」

隆:「俺が居るから
  お前の傍に一生居てやっから」

美:「うん…」
  

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