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命~タイセツサト、トウトサ~

第10章 第十章【戻れない…】

~美成子~

怖い(泣)  

美:「いやだ!来ないで(泣)」

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~秀太~

美成子の肩が震えてる
俺の時のように…

勝手に体が動いた

ボカッ、ボコッ

松:「また君か…」

秀:「もう、美成子を困らせるな!!
  見てみろよ、ふるえてるだろ!!」

松:「それは…ちがう
  愛してる美成子好きだ」

美:「いや(泣)ふぇんん」

美成子は泣き崩れた

泉:「大丈夫だから、ネ?」

璃:「保健室に連れて行ってやったら?」

美:「嫌だ!!まっつんの臭いがするから
  絶対嫌だ…」

もぅ泣くなよ、笑ってろよ

秀:「さっさと消えろ(怒)」

松:「っつ、諦めないからな
  どこまでも追いかけるから
  まっとけよ、美成子愛してる」

震えがひどくなった

泉:「行ったよ?」

美:「うん…」

秀:「美成子…」

美:「ビクッ!」

っつ、やっぱり怖いよな?

秀:「昨日は、悪かったな
  俺どうかしてたよ、もぅ
  かかわらねぇから…」

去ろうとしたとき
美成子が俺の腕をつかんだ
ふるえる手を必死に止めながら

美:「関わらないとか嫌だ(泣)
  前の頃には戻れないの?」

戻れるわけがない
美成子が普通に振る舞えても
俺はそんな自信ない

秀:「あぁ、無理だろうな」

美:「なんで?(泣)昨日のことは
  忘れたらいいじゃん(泣)」

自分が言ってることわかってんのか

秀:「そんな事できるわけねぇだろ!!」

美:「ビクッ!」

つい、怒鳴ってしまった

秀:「もぅ、無理なんだよ…」

美:「忘れることはできないと思うよ?
  でも、サンと友達には戻れないの?」

(笑)ともだちか…
分かってんのかな好きな奴に
『ともだち』って言われる
気持ち、結構痛いとこつくんだぜ?(笑)

秀:「ともだち…か
  美成子これが最後だ
  ずっと好きだよ?」

チュッ
俺は、ほっぺたに 
kissをして鞄をもち
美成子達の前から消えた…

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