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命~タイセツサト、トウトサ~

第11章 第十一章【孤独】

~秀太~

美成子の顔は涙でぐちゃぐちゃだった
そのとたん抱きしめたいと言う
衝動にかられた

ギュゥゥゥ

秀:「悲しいときは俺の胸で泣け?
  独りで抱え込むな」

そう言うと
美成子は赤ちゃんのように
泣きじゃくった
そんな事をされたれ、
おれは、諦められなくなる

秀:「ずっと、傍に居てやるから」

美成子は顔を縦に何度も振った
首がおれるかと思うくらい振った

秀:「一年間離れてたけど
  お前を忘れたことは一度もない」

ずっと、お前だった
俺は荒れ狂い、女と遊びまくった
俺がしゃべりかけると
ついてこない奴は居なかった
でもどうしても手にしたいものは
手には入らない神様…
俺は何もいらないから
俺に、俺に美成子を下さい…

美成子は、泣き疲れたのか
眠ってしまっていた

秀:「美成子…愛してる」

おでこにチュッと
kissをして
家を出た…

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