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命~タイセツサト、トウトサ~

第13章 第十三章【危機】

~隆弘~

この女…松田さんが
今必死に探してる女だ
俺と松田さんは、
小学校時代によくしてもらった
先生だ、だから恩返しに
あの場所へ行った
まさか…こんな事になるなんて 
 
俺は、この女を人気のない場所へ
連れて行き、聞いた

隆:「お前、名前は」

美:「関係ない」

隆:「ある!!」

美:「ビクッ!!」

隆:「あー、悪い
  松田さんが、お前のこと必死に
  探してる」

そう言うと、この女震えがひどくなった

隆:「俺が守ってやる」

俺何言ってんだ?

美:「何言ってるんですか?」

涙を溜めて上を向いた
上目使いだ
俺は、これにものすごく弱い

隆:「松田さんから、逃れたいなら
  俺らといろ」

美:「そんな事できません
  私には、秀太が居るから」

隆:「じゃぁ松田さんに、殺されても
  いいんだな?」

松田さんは、怒ったら何するかわからない

美:「そんなぁ(泣)」

隆:「俺らのとこに来い」

美:「無理だよ、秀太は?」

隆:「一旦別れろ」
 
俺は、何をしてるんだろう
別にこの女が何をしようと
俺には関係ないけど

美:「嫌だよ!!また一人になる(泣)」

隆:「俺らが居る」

美:「(泣)…わかった   
  だけど、最後の旅行だけ行かせて」

隆:「俺らも行くから」

美:「秀太が許さない」

隆:「関係ない、お前が許すように
  仕向けろ」

美:「…わかった」

隆:「名前‥」

美:「後藤 美成子」

隆:「美成子…俺城崎 隆弘」

美:「よろしく」

隆:「あー、アド交換」

そう言って
携帯を取って
交換した(一方的だったけど)

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